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2025年6月26日 (木)

中東情勢をめぐり決議案2本提出される 2025年座間市議会第二回定例会最終日

本日は、座間市議会2025年第二回定例会の最終日。市長提案の議案及び陳情について各会派と会派に属さない議員の討論・採決、議員提出議案である決議、意見書の採決が行われました。

 

私の討論内容はこちらから。

https://okinagaakihisa.hatenadiary.org/entry/2025/06/26/162341

 

決議では、私が「アメリカ合衆国及びイスラエルによるイラン核施設への爆撃に抗議する決議」案を、自民党座間市議団、新政いさま、座間市公明党市議団の構成議員連名で「中東における軍事衝突の拡大防止と外交的解決を求める決議」案が提出され、私が提出した決議案は賛成少数で不採択、自民党市議団らが提出した決議案は賛成多数で可決されました。

 

623日の議会運営委員会において私は、上記の決議案を本日の本会議に提出する旨を通告。座間市議会申し合わせ事項では、「決議・意見書案の事務局への提出は、原則として議会運営委員会開会2日前の正午まで行うものとする。ただし、期限後で緊急性がある事案の場合は、その都度議会運営委員会で取り扱いを協議するものとする」としておりますので、この定めに従って、本日の本会議前に議会運営委員会が開催され、決議案の提出が確認されました。

 

また、自民党座間市議団と新政いさまからも決議案が提出(のちに座間市公明党市議団も加わる)され、この決議文案の中には、次のような記述がありました。

 

 

イランによる核開発は、国際的な核不拡散体制を根幹から揺るがす重大な問題であり、国際社会が一致団結して対処すべき課題である。」

 

これに対し私は、

 

「『核開発』というのは、後の文脈からすれば、『核兵器開発疑惑』であり、イスラエルも同様である。ちなみに、イランは核拡散防止条約(NPT)に発足当初から加盟しているが、イスラエルは加盟していない。」(また、イランは、2017年に核兵器の製造、実験、保有、移送、使用及びそれを用いた脅迫などを完全に禁止した核兵器禁止条約を採択している)

 

「よって、文脈からすれば、『イスラエル及びイランによる核兵器開発疑惑』とすべきではないか」

 

と主張。提出会派もこれを受け入れ、修正が行われました。一方、私の決議案については、まったく意見等は出されず、本会議の採決では否決に。なぜ反対なのかの理由もわかりません。

 

また、私が提出した意見書案「食料自給率向上に向けた農政の抜本的転換を求める意見書」は、所得補償制度の確立などを求めたものですが、自民党座間市議団を含め賛成多数で可決となりました。

 

二つの決議案と意見書の全文については、こちらをご覧ください。

https://okinagaakihisa.hatenadiary.org/entry/2025/06/26/173234

 

 

 

 

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2025年6月17日 (火)

一般質問のご報告 都市計画、農業、水道

一般質問の文字おこしを「おきなが明久レポート web版」にアップしましたので、ご覧いただければ幸いです。

 

一問目&答弁

2025年6月 一般質問 都市計画、農業、水道 - おきなが明久レポート

 

再質問&答弁

2025年6月 一般質問 再質問 - おきなが明久レポート

 

再々質問&答弁

2025年6月 一般質問 再々質問 - おきなが明久レポート

 

なお、インタネット録画中継はこちらから

座間市議会 インターネット中継

 

前のブログでも書きましたが、今回の一般質問のテーマは「都市計画、農業、水道」。この三つのことは、互いに密接に連関しており、座間市にとって大変重要なことです。今回の一般質問の結論部分だけ下記に記しておきます。

 

今日の議論通じて、本市の基本姿勢としては、市街化調整区域の農地に関しては保全をしていくのだということが確認をされたと思っております。

 

都市計画上に関してそういう位置づけがあったとしても、この中で農業従事者の人たちが農業をし続けられるような、そういった支援を行うことの必要です。 

 

農業、農地を守る、あるいは農業を支える、そうしたことにリソースを割くことについて、その価値をあると考えるかどうかってのが私はまず大事だと思っているのです。

 

一方で、こういう意見もあり得るかもしれないのですよ。座間市はもう農業従事者も少なくなって、高齢化も進んでいて、そういう少数の人のためにお金使っていいのかというような意見です。私はそれにはくみしないのですけれども、そういう議論も出てくることも考えられます。

 

農業支援は、単に農業従事者だけの支援かといったら、そうではないと思います。農地が保全されることによって恩恵を受けるのは市民全体なわけですよね。逆に今、農業をやっていただいている方が農地を守り、営農を続けていただくということによって、先ほど1問目でも申し上げましたけれども、金銭的な価値としては、なかなか評価がしにくいけれども、恩恵を受けているわけです。

 

これらの評価を試したものも一定あります。例えば全国の水田がダム何個分に相当するのかとか、保水効果がどのくらいあるとか。あるいは土砂災害とかの危険を除去してくれる、水をためることによって、そういったものをやってくれるということだとか。そして何より座間市においていえば、あそこの栗原の中丸地区というのは主要な水源、第1水源、第2水源、第3水源、これがあるところでありますから、農地は地下水の水源涵養地となっています。

 

こんなところに、企業誘致するのがいいことなのでしょうか。何を誘致されるつもりだったのか分からないのですけれども、半導体とかいったらむちゃくちゃ水使うわけです。熊本がそうでしょ。あれ何で立地したかといったら水なのですよ。熊本は日本一豊富な地下水があるというところからですよね。この実り豊かな座間のこの地下水をどうするのか。一つは企業誘致のために使い、もう座間市民は地下水を主要水源とする水道を諦めるのか。それも一つの価値かも分かりません。

 

でも私は、やはりこの水源を守り、農地として守ることによって、水源涵養を果たすことによって、地下水を使った水道事業を、守っていってほしいなって思っています。

 

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市内栗原中丸地区の畑地

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2025年6月 5日 (木)

今回の一般質問は、都市計画、農業、水道

明日から座間市議会は一般質問が行われます。66日(金)、9日(月)、10日(火)の3日間で20人の議員が登壇予定で、私はおそらく69日(月)の午後あたりだと思います。

 

今回の私の一般質問のテーマは、以下のとおり。

 

  1. 都市計画について
  2. 農業振興について
  3. 水道事業について

 

1都市計画について」では、現在神奈川県により進められている市街化区域と市街化調整区域との線引き見直しについて、議論したいと思っています。

 

市街化区域は、すでに市街地として整備されている区域で、市街化調整区域は、開発が抑制され農地や緑地として保護することが優先される区域。座間市における比率は、市街化区域が約71%、市街化調整区域が約29%となっています。

 

今回の見直し案では、線引きの見直しについては行わないこととなっており、私も基本的には同意するものですが、問題は都市計画の上では、市街化調整区域、農業振興地域として農地の保全が定められたとしても、農業従事者が営農を続けられるような支援が行われているのか、という点が「2農業振興について」というテーマ設定です。

 

3水道事業について」は、座間市上下水道局が2か年をかけた「水質管理検討委託」の報告書が完成していますので、その内容について、議論したいと思っています。

 

座間市の水道は、周りの市が神奈川県営水道の給水地域となっている中、地下水を主要水源として独自に市営水道として運営されています。この地下水を使った市営水道は、これまで市民の共感も高く、いわば座間市のアイデンティティのようなもの。

 

しかし、近年、塩素滅菌できないクリプトスポリジウム菌が検出されたり(現在は検出されていない)、水源井戸の1つで有機フッ素化合物(PFAS)が国の暫定目標値(50g/L)を超える数値が検出(現状は、50ng/Lを前後)されたりしたため、この報告書は浄水方法や水運用(水源がいくつもある)をどうするのか、ということの調査・研究を行ったものです。

 

地下水を主要水源とする座間市の水道事業は、都市計画や農業振興とも密接に関連します。座間市に残された農地や緑地は、地下水の涵養機能にとっても重要です。今は亡き、経済学者宇沢弘文先生が提唱した「社会的共通資本」と言えるでしょう。

 

この3つの相互に連関するテーマで、今回の一般質問を行おうと思っていますが、さて、どうなることやら。ご関心のある方は、議会傍聴あるいはインターネット中継でご覧ください。

 

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<写真は本文とは関係ありませんが、朝出かける時に咲いていた我が家のアジサイと見送る猫たち>

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