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2019年9月27日 (金)

コンクラーベ

昨日、一昨日と座間市議会は、議会運営委員会が断続的に開かれました。案件のうち、9月議会の最終日本会議の運営についてはあっさりと決まったものの、なかなか決まらなかったのは、議会の「役員改選」。

通常、地方議会では1年毎に各議員の所属常任委員会、特別委員会、一部事務組合議会、付属機関などの改選が行われます。座間市議会の場合は、選挙が9月ですので、毎年の改選はこの9月議会となるわけです。

「改選」と言っても、全て選挙をするわけではありません。座間市議会の場合、議長・副議長は投票による選挙によって選出されますが、その他は議会運営委員会で協議して、割り振りを決めていくことになります。

今回の場合、それぞれの委員の割り振りを決めるところまでは、スムーズに決まりました。ところが、一転して暗礁にのりあげたのが委員長・副委員長ポスト。

私は、議員内閣制の国会ならまだしも、2元代表制である地方議会において、「与党」「野党」だとか「会派」などというのは意味がないと思っています。ところが、他の地方議会も同様でしょうが、やれ「市長与党だから」とかいう「こだわり」をお持ちの方の方が圧倒的です。そうした「与野党」の感覚で座間市議会を見ていくと、こんな感じです。

<与党を自認している会派=14名>
自民党・いさま:8名 
公明党:4名
ざま大志会:2名

<その他=8名>
共産党:3名
ざま明進会:2名
会派に属さない議員:3名

与党を自認する会派の方々が2/3弱、その他が1/3強という比率です。議長・副議長を「与党会派」が占めるというのはまあ仕方ないでしょ。しかし3つある常任委員会、1つの特別委員会(基地政策特別委員会)、合計8つの委員長・副委員長ポストのうち、いくつかは「その他」の会派・議員が座ってもおかしくないはずですが、どうも最近の座間市議会の「与党」を自認する人たちは、こうした「バランス感覚」はお持ちでないようです。

事の発端は、話し合いの中で、企画総務常任委員会は副委員長に公明党所属の議員さんが手を挙げていましたが、委員長は誰も手を挙げていない状態。さらに、基地政策特別委員会では委員長に自民党・いさまの議員さんが手を挙げていましたが、副委員長も誰は手を挙げていない状態だったので、会派に属さない議員である安海のぞみ議員が両方に手にあげたところ、昔の座間市議会だったら、「空いているし、まあいいか」という感じで「与党会派」も納得していたはずなのですが、ここで急展開。

企画総務常任委員会の方では、副委員長に手をあげていたはずの公明党の議員さんが急遽「どうしても委員長をやりたい」と言いだし、さらに自民党・いさまの議員さんも「どうしても委員長をやりたい」と言い始めました。さらに、基地政策特別委員会では、公明党の議員さんが「副委員長をやりたい」と言い始めました。この公明党の議員さんに至っては他に任意設置の委員会の副委員長を二つ受け持つことになっていたのに、それを全てやめて「どうしても基地政策の副委員長をやりたい」と。

(あれ?ついさっきまで誰もやりたいという人はいなかったのに)

どうしても、無会派の議員にはポストは渡さないというシフト。なんか、笑っちゃうでしょ。読者のみなさんも現場にいたら、笑うと思いますね。真顔で「どうしてもやりたいんだ」とただそれだけを繰り返す姿をみると、「ああ、会派の指示でとにかくそう言わなきゃいけないんだなあ」と思い、同情の念を禁じ得ません。

(ちなみに、結果としては「与党会派」が独占することになりました)

実は座間市議会では、前はこの「イス取りゲーム」について画期的なシステムがあったんです。何かと言えば「ポイント制」。これは、一人の議員に例えば4ポイントの持ち点が付与されます。その上で、議長は25ポイントとか、副議長は20ポイントとか割り振られ、「与党会派」が議長、副議長でポイントを消化すると常任委員会や特別委員会の委員長ポストを独占できないような仕組みとしていたんですね。しかも、会派同士で連合してポイントを貸し借りしたりして、少数会派であっても連合してポストを確保するようなこともあり、なかなかおもしろかったですよ。

まさに「先人達の知恵」。昔の保守系議員は度量があったなあと思いますね。それに比べて、最近はちっちゃいこと。

さて、表題の「コンクラーベ」。これは、ローマ教皇を選出するための話し合いのことを言うそうなのですが、地方議会の役員改選も「根くらべ」です。

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「コンクラーベ」では、教皇が決まると白い煙が礼拝堂の煙突が出るそうです。

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