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2017年8月30日 (水)

北朝鮮ミサイル発射に思うこと

昨日の朝、「おとうさん、なんか大変なことになっているよ。北朝鮮が日本にミサイルを撃ってきたと安倍さんが言っているよ」という長女(高2)の声で目をさますことに。彼女は、安倍首相の早朝の記者会見を見て、そう思ったようです。おそらく、多くの人々はこうした「理解」をし、「何か大変なことが起こった」という印象を持ったことでしょう。

後から、安倍首相の記者会見を確認してみると、確かに「我が国に弾道ミサイルを発射」と言い、さらに「我が国を飛び越えるミサイル発射という暴挙は、これまでにない深刻かつ重大な脅威」と言っています。

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ところが、発射されたミサイルは日本領空通過前に、高度100km以上の宇宙空間に突入し(ニュースで繰り返された)「襟裳岬上空」では、最高到達高度550kmになっとのこと。つまり、「我が国上空」と言われているのは、どの国にも属さない宇宙空間で、「領空」ではありません。(それとも日本だけが宇宙空間も領空とみなすこととしたのだろうか) また、「我が国上空の宇宙空間」を通過したミサイルは1998年以来4回あり、安倍首相のいう「これまでにない」という表現の根拠は不明です。

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今回北朝鮮が発射したミサイルは中距離弾道ミサイル(IRBM)、北朝鮮と日本の距離を考えるならば、IRBMを使うにはあまりにも近すぎるわけです。(より射程の短いノドンなら話は別だが) よって、今回のミサイル発射を「我が国に弾道ミサイルを発射」というのは正確ではなく、その意図は、アメリカに対するメッセージを一段とエスカレーションさせたものと見るのが常識的なものではないかと思います。

もちろん、今回のミサイル発射(実験)が、北東アジアの緊張緩和と非核化という観点からすれば、問題であることは間違いありません。では、どのように対処すべきなのかという問題において、興味深い記事がありました。ジャーナリストの高野孟氏の「INSIDER」というメルマガ。一部を引用しますと、

錯乱に陥りつつある日本の「北朝鮮脅威」論
──米朝対話を「思いとどまらせる」という日経の異常な主張

日本経済新聞8月25日付の「読み解きポリティックス」欄の「米朝対話で置き去り?/日本狙うミサイル、拉致問題」という記事には、かなりビックリした。

米朝が軍事対決を回避して対話による問題解決に踏み出すようなことになると、米国はICBMの脅威から逃れるけれども、日本を狙う短・中距離ミサイル能力は残るし、拉致問題と核・ミサイル問題の同時解決を主張してきた日本の立場も弱まってしまうので、「こうした(日本)置き去りリスクが起きないよう日本は米国に思いとどまらせることができるのか」と同紙は問いかける。

これって、何を言っているのか自分で分かっているのだろうか。

米国はケリー主席大統領補佐官、マティス国防、ティラーソン国務の両長官を中心に「軍事的解決はありえない」という明確な基本認識の下、外交交渉による解決を模索しつつあり、その場合に、北に対して予め「核放棄」をしなければ交渉に応じないというクリントン政権以来の姿勢を覆して、「核凍結」さえすれば交渉に応じる──つまり北を〔かつての中国、インド、パキスタンなどと同じく〕核保有国であると認める──のかどうかに、議会を含めた議論の焦点は絞られつつある。

ところがそのように米朝が対話を通じて今の一触即発の危機を平和的に解決しようとすることに日本としては反対で、「思いとどまる」よう米国に働きかけるべきだというのが、日経の論調である。ならば非平和的解決があると言うのだろうか。異常としか言い様がない。

(中略)

米朝対話はひとたび始まれば、時間はかかっても、必ず38度線の休戦協定を恒久的な平和協定に置き換えて北と米国・韓国との国際法上の戦争状態を正式に解除するところへと行き着かざるを得ない。

その場合に、平和協定交渉の入り口で、“核放棄”ではなく“核(ミサイル開発の現状での)凍結”で構わないという条件が北に与えられることはあり得るし、また平和協定に伴う軍備管理・軍縮協定という出口のところで、一定の条件下で北を核保有国として認めた上で軍縮プロセスを設定するとの合意が盛り込まれることも大いにあり得ることである。

しかし、それは日本が「置き去り」にされるとかいう幼稚なレベルの話ではなく、日本がむしろ積極的に北の核・ミサイル問題の平和的解決を促す外交的努力に力を注ぎ、そのプロセスの達成に関与し貢献していくということでなければならない。

アメリカの「米朝対話」にむけた動きに、日本がそれを思いとどまらせようとする日経の論調に対するものですが、あながちこの動きは日経特有のものではなく、現政権や外務省の考えに近いのではないでしょうか。

ここで、思い出していただきたいのは2002年小泉首相が訪朝し合意した「日朝平壌宣言」。

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この宣言では、

「両首脳は、日朝間の不幸な歴史を清算し、懸案事項を解決し、実りある政治、経済、文化関係を樹立することが、双方の基本的利益に合致するとともに、地域の平和と安定に大きく寄与するものとなるとの共通認識を確認した」

として、

①植民地支配の反省とおわび。
②経済協力に関する協議
③国際法の遵守と互いの安全を脅かす行動をとらないこと。遺憾な問題(拉致問題)への対処。
④北東アジアの平和と安定の維持・強化。ミサイル発射のモラトリアム。

などが約束されています。このことは、当時小泉首相の副官房長官として同行していた安倍首相が知らないはずはありません。本来ならば、この「日朝平壌宣言」に基づいて、日朝交渉をすすめるのが日本外交の基本のはずです。

問われているのは、米朝対話においては朝鮮戦争の休戦協定を平和協定とし戦争状態を解消することであり、日朝対話においては戦後補償を行い、日本の国是である非核三原則のもと北東アジアの非核化(米、中、露、北朝鮮)を実現すること、いわば半世紀前の戦後処理をしっかりと行うことだと思います。

「軍事は政治の延長。政治は経済の集中的表現」

という普遍的真理をもとにこの問題を考えて行けば、誰が何のために緊張と戦争の危険性を激化させているのがよくわかります。

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2017年8月27日 (日)

おきなが明久市政報告会 タウンミーティング2017・夏 PART2

昨日は、「おきなが明久市政報告会 タウンミーティング2017・夏PART2」を開催しました。

映画「This is a オスプレイ」(藤本幸久・景山あさ子共同監督)を上映した後、「沖縄・辺野古、高江は今」ということで座り込みに参加した市民の方からの報告、私の方からは、「座間市長はオスプレイにどういう態度をとっているのか」というテーマで市政報告を行いました。

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<2016年12月沖縄県名護市で墜落したオスプレイの残骸 写真提供:大袈裟太郎氏>

映画「This is a オスプレイ」は、オスプレイとは何か、何が問題なのかがわかりやすく解説されたドキュメント映画。多くのみなさんにご覧になっていただきたいと思います。(私の方でDVDを持っていますので、上映会等を希望される方はご一報ください。)

特に私が印象的だったのは、私の市政報告会にも講師としてお招きしたことのある半田滋さん(東京新聞論説委員)のお話。

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「アメリカ以外で、オスプレイを購入する軍事組織は、世界中で日本の自衛隊だけです。なぜ買うことになったのか。沖縄の海兵隊に24機のオスプレイ配備される際に、沖縄では開発段階から墜落事故が相次いでいるオスプレイに対し、強い反対の声が上がりました。」

「この時、日本の政権は民主党野田政権。外務大臣だった玄場外務大臣が安全性を証明するために自衛隊も購入したらどうかと防衛省に提案したんです。当時の森本防衛大臣が「そうですね」ということで「調査費」という形で最初に計上しました。わずか800万円程度だったと思いますけれど、これがきっかけですよね。」

「そののち民主党政権は自民党政権に戻って、現在の安倍政権になるわけですけれど、安倍首相はこの予算をそのまま追認して認めて、翌年にはさらに1億円の調査費を入れて、そして正式にオスプレイを導入するということを決めていくわけです。ですから、民主党政権のゆりかごの中で育ってきたオスプレイが、自民党の安倍政権のもとで大きく育ったと言えるわけです。ですから、最大野党、現在は民進党ですけれど、民進党が自民党に対して『配備反対』と言いにくい環境にあるという、非常に特殊な武器になっているわけです。」

「陸上自衛隊の長期防衛戦略には、元々オスプレイは入っていませんでした。CH47というオスプレイの2倍の人員を運ぶことができる優秀なヘリを55機も持っているんです。米陸軍に次ぐ数。さらにUH60、ブラックホークという性能の良いものを持っています。速度だけはオスプレイは優れていますが、輸送量、安定性で考えれば陸自としてはCH47とUH60で十分だというのが判断でした。そこに政治家が介入してきたことによって買う事になってしまったのです。後から使い方を考えるという、まさに本末転倒です。」

1機80億円のオスプレイを200億円で購入するはめとなった日本。米の軍需産業からすれば、まさに「良いカモ」です。しかも、動機がこうした理由からですからね。

こうしたオスプレイについて、わが市の遠藤市長は、

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というもの。政治介入で自衛隊に、必要のないオスプレイを押し付けた政治家たちと似たり寄ったりの考え方に染まっているとしか言いようがありません。

一方、厚木基地を抱える近隣市の首長は、

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こうした違いが座間市の基地政策にも反映していることが、市政において深刻な問題です。

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2017年8月23日 (水)

アイルランド

久しぶりの更新となりましたが、8/13~22とアイルランドに行っていました。

つれあいの姉がスコットランド人と結婚。スコットランド、スペインを経て、現在はアイルランドのダンドークという町に住んでいます。うちの娘たちは高2と中2で、来年はW受験。家族全員で会いに行けるのもこれが最後の機会になるかもということで、義姉夫婦のご招待を受け約1週間お世話になりました。

ダンドーク (Dundalk) は、首都ダブリンから約80kmぐらい、アイルランド北東部の町で人口は約37000人ほど。街並みはこんな感じです。

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古い街並みで、3階建て以上の建物はほとんど見当たりません。義姉夫妻の家も1900年代初頭に建てられたもので100年以上経っていますが、けっしてめずらしいものではなく、当たり前といった感じ。みなさん、外観はそのままで、中をリメイクして使っています。

滞在していた1週間は比較的天気に恵まれて太陽の光がさす時間が多かったのですが、ここもイギリスやスコットランドと同様に、1日のうちに何回も雨が降り出してきます。(ほとんどの人は傘をささない) この季節、夏にもかかわらず気温は朝が12℃ぐらい、昼間でも20℃まで上がるのは稀。

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1週間のうち、ダブリンに1日、国境を越えてイギリス北アイルランドのニューリーへ1日行った以外はずっとダンドークに滞在。小さな町なので、最後はほぼ地図なしで歩けるぐらい道をマスターしました。街をぶらついたり、日本で言えば湘南の海辺のような所に行ったり(寒いので誰も泳いでいませんが)、甥っ子のサッカーの試合を見に行ったり、ダンドークの町を堪能させていただきました。

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スーパーをのぞいてみると、食品の物価は日本より安いように感じました。特に、主食であるパンや同じく小麦を使ったビスケットなどの安さははんぱじゃありません。

食パンもフランスパンも、1ユーロ(=128円くらい)以下。そして、とにかくうまい。

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そうそう、ショッピングセンターでおもしろいものを発見。まずは、下の写真。「スーパードライ」というブランドだそうで、けっこう人気があるそうですが、「極度乾燥しなさい」には大笑い。

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さらにTシャツコーナーを見ると、

「東京貿易会社」

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「陸上競技」

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「今食べるです」

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「新宿に私を連れて行こう」

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etc。なかなかの「秀作」というか意味不明のロゴを発見。しかしまあ、考えてみれば日本で売っているTシャツでも意味不明の英語のロゴはありますからね。おそらく大笑いしている外人も多いことでしょう。

そんなこんなで、約1週間、日本のことを忘れてリフレッシュできました。帰ってきて、さっそく明日からは9月議会が実質的にスタート。議案書の配布、説明が始まります。頭を切り替えて頑張ります。

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2017年8月11日 (金)

ひまわりまつり

現在座間市では、8/10~8/15まで「ひまわりまつり」(座間・新田宿会場)を開催中です。

この「ひまわりまつり」は、もともと遊休農地の荒廃対策として、市の花をひまわりを植えはじめたのがきっかけです。年々規模も拡大し、7月後半の栗原会場は約10万本、この座間会場は約45万本のひまわりが咲いています。

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今年は、昨日、今日、明日と雨もよう。私は今日行ってみましたが、悪天候にもかかわらずけっこうな人出でした。

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来場者を見ていると、SNSの影響でしょうか、ここ数年若者や若い家族連れが多いように感じます。あちらこちらで撮影。コスプレの子たちもちらほら。

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本部席では、星野勝司観光協会会長(前市長)直々の案内アナウス。まあ、「直々の」というよりマイクを握ったら離さない「DJ星野」の面目躍如といったところでしょうか。

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今年から座間市は、「ひまわり100万本のまち座間」と題して市民にひまわりの種の配布をはじめましたが、市全体ではどのくらいになったのでしょうか。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201704/CK2017043002000172.html

ところで、市役所付近にはひまわりの花は見かけなかったような気もしますが・・・・。まあ、現市長が観光協会初代会長、前市長が2代目会長の座間市ですから、互いの「連携」はそれこそ盤石なものでしょう。

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2017年8月 7日 (月)

おきなが明久市政報告会 タウンミーティング2017・夏 PART1

昨日は、「おきなが明久市政報告会 タウンミーティング2017・夏 PART1」を開催しました。

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私の報告のテーマは、

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報告した内容は

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まとめは

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どこかの政権と同じような感じですが、2時間半、参加されたみなさんとじっくり議論しました。

さて、今夏の市政報告会は2回開催。次回は、

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みなさんの御参加をお待ちしております。

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2017年8月 1日 (火)

防衛省、自衛隊、そして日本の種子

昨日、午前中は市議会企画総務常任委員会で防衛省南関東防衛局へ「基地に関する要望書」の提出。

「基地に関する要望書 2017年7月 座間市議会」「20177.doc」をダウンロード

防衛省への要望活動は毎年行われていますが、私自身は久しぶりの参加。(10年ぶりぐらいでしょうか)

段どりは相変わらずです。

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「会議開始(10:00)」で、「閉会の辞」まで約50分。予定では10:45終了予定だったのですが、一番大事な「懇親等」(質疑応答と書いてないのがミソなんでしょうが)に入ったのは10:40近く、質疑を行えたのは私を含めて二人だけ。きわめてセレモニー的な要請活動はあい変わらずというより、前よりその色彩は濃くなったんではないでしょうか。

午後からは米軍基地キャンプ座間内にある陸上自衛隊座間駐屯地の視察。

キャンプ座間の視察も毎年行われていましたが、近年はなぜか途絶えていましたので市議会としても久しぶり。今回は米軍にも視察依頼をしたのもののNG。陸自の方が受け入れてくれたのですが、視察と言っても隊舎の中の食堂で昼食をとった後に、基地内をバスで回る程度。ブリーフィングや質疑応答もなしで、常任委員会のメンバーのうち、委員長、副委員長、議長のみが駐屯地司令へ表敬訪問するというもの。

せっかくの機会ですから、ぜひ意見交換をしたかったものです。時あたかも、稲田防衛大臣が南スーダンPKOの「日報問題」で辞任される時、この日報が保存されていたのは、座間駐屯地にある中央即応集団司令部ですからね。こうした「事情」も聞きたかったのですが、残念ですね。

そして、夕方からは農業生産法人「なないろ畑」で開催された山田正彦元農林水産大臣をお招きしての勉強会に参加。

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アメリカのトランプ政権が離脱を表明したものの、TPPに関係する法律がどんどん国会に提出され、「種子法」などはほとんど議論もないまま「成立」させられてしまったことなど、グローバル企業の農業や食に関する支配について、お話をお聞きしました。

山田さんは、今、「日本の種子(たね)を守る会」をつくられ、グローバル企業に種子を独占させるのではなく、「公共品種」を守ろうと訴えています。私も参加するつもりですが、関心のある方はぜひ、どうぞ。

「日本の種子(たね)を守る会」https://www.facebook.com/taneomamoru/

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