アベノミクス 「別の道」とは
昨日から、衆議院選挙が始まりました。
「アベちゃんのアベちゃんによるアベちゃん(延命)のための解散・総選挙」だということは、すでに周知の事実ですが、アベちゃん流の「名目」は、当初から微妙に変わっています。
11月18日の解散を表明した記者会見では、
「消費税の引き上げを18カ月延期すべきであるということ、そして平成29年4月には確実に10%へ消費税を引き上げる」ということについて、「国民経済にとって重い重い決断をする以上、速やかに国民に信を問うべきである。そう決心いたしました」
と、消費税10%増税の延期と2017年4月の10%増税について国民の信を問うというものだったのですが、11月21日の衆議院解散後の記者会見では、
「この解散は、『アベノミクス解散』であります。アベノミクスを前に進めるのか、それとも止めてしまうのか。それを問う選挙であります」
と、消費増税をめぐるものからアベノミクスを問う選挙に。
また、
「私は、今回の選挙戦を通じて、私たちの経済政策が間違っているのか、正しいのか、本当に他に選択肢はあるのか、国民の皆様に伺いたいと思います」
と「他に道はあるのか」とすごんでいます。
安倍首相や自民党が、「どうだ!」と言わんばかりの「アベノミクスの成果」は自民党の公約を見ると
雇用100万人増加
賃金 賃上げ率過去15年で最高(2.07%)
などいったものですが、これも数字のトリック、中身をみると
「確かに表面上の数字はこの通りだが、実態となると異なる。雇用の改善で増えたのは非正規雇用ばかりで正社員は減少した」
「給料は増えたが、それ以上に物価が上昇しているため、物価上昇分を差し引いた実質賃金は九月まで十五カ月連続で前年同月を下回った」
「アベノミクスの正体は、低賃金の労働者を大量に増やすとともに、雇用と給与が安定した中間層の実質的な収入をも押し下げたということだ」
(11/24東京新聞社説)
要は、アベノミクスは、
「富める者が富めば、富の滴が下層に落ちる」はず?!
というもの。
そんなことはあり得ないということは、多くの人々が実感していることと思いますが、では、「他に道はあるのか?」とすごまれた野党は、どんな対案を示しているかというと、これがどうも・・・・・・。
民主党は「厚く、豊かな中間層を復活させる」とマニフェストに書いていますが、それを実現する具体策がありません。
維新の党は、「消費税増税法の景気条項を削除することに反対。マイナンバー制度を前提に、低所得者対策となる給付付き税額控除を実現」 他には「エコ住宅減税、贈与税非課税制度を創設」ぐらいなもの。
共産党も「消費税10%中止」とは言うもの、「消費税にたよらない別の道――• <1>富裕層や大企業への優遇をあらため、「能力に応じた負担」の原則をつらぬく税制改革 <2>大企業の内部留保の一部を活用し、国民の所得を増やす経済改革で、税収増」と、いかにして庶民の懐を温めるのかという具体策は見当たりません。
先に引用しました東京新聞社説では、
経済政策で今、問われるのは、デフレからの脱却であり経済の再生であるのは言をまたないが、そのために国民や働く人が不幸になったのでは本末転倒である。富める者よりも、まず低所得者や、障害者ら社会的弱者が先に潤う道があっていい。
とありますが、不思議なことに今回の選挙で、アベノミクスに対する批判はあるものの、アベノミクスの「別の道」というならば、
「圧倒的多数の国民の懐が潤い、個人消費が活性化し、景気回復、税収増へつながる好循環」
を実現する方策が、どの野党からも提案されていないのです。
ごく一部の富裕層ではなく、99%の人々の懐を温めるために政治ができる方策は、減税、特に消費減税しかありません。1989年消費税導入以来、さらに1997年の5%への増税、2014年の8%への増税と繰り返されるごとに、景気、個人消費に対して深刻なダメージを与えているのに、だれも消費減税についてふれないというのはどういうことなのでしょうか。
アベノミクスのまやかしが、明らかになりつつある今、「別の道」の具体策が問われています。
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