昨日は、教育市民常任委員会、都市環境常任委員会が開催されました。この二つの委員会には、我が会派(市民連合)から委員が出ていませんので、午前中は教育市民、午後は都市環境のそれぞれの委員会に「委員外発言」という形で参加しました。
議論が白熱したのは、教育市民常任委員会。前のブログでも報告しました住民票などの「コンビニ交付」に係る事業費の補正予算。当局側も張り切って、経費計算をした表や市内のセブンイレブンの所在地を地図に落とした資料を提出し、説明を行っていました。当局が力説していた「セールスポイント」を私なりにまとめると
1)座間市の生産人口(15歳~64歳)の半分以上が市外通勤、通学。そうした人々にとっては、コンビニ交付は、利便性が高まる。
2)今やらないと、「財団法人地方情報センター」の助成金が続くかどうかわからない。今回同センターの公募に応募したのは、助成金がもらえることが第一の動機。
3)確かに、最初はランニングコスト、1件あたりの経費は高くなるが、将来的には利用者が増えれば負担は少なくなる。先行投資と考えてもらいたい。
4)朗報があり、昨日県に問い合わせたところ、今回の初期経費6875万8千円から助成金1300万円を引いた残りの単独負担分5575万8千円のうち、半分は特別地方交付税の算定に参入され、実質的には半分の2800万円弱の負担で済む。
といったところでしょうか。
1)については、誰も否定しないでしょう。問題は、その「利便性」が市が負担する経費との関係で見合うものかどうかと言うことです。今回市が資料で提出した経費計算は、私が議場で電卓を叩いて出した額とほぼ同じ。初年度住民票・印鑑証明発行見込み1000件では、1件あたり5920円です。
さらに実は、隠れた経費負担があります。それは、住基カードの発行経費。今回の補正予算では、初年度6000枚分1071万円が計上されており、一枚あたりの単価は1785円となります。これを今までは一枚あたり500円の発行手数料を市民のみなさんから徴収していたものを無料化するわけですから、カードの発行経費は全て税金で市がみることになります。
今まで住基カード1枚500円で市民から徴収してきた7年間、累計発行枚数は4777枚(2009年度まで)。これが無料化されると飛躍的に発行枚数が増えるのは、他の自治体の例からしても明らかです。お隣の海老名市の場合、
有料(1枚500円):2003年~2007年9月 1888枚
無料:2007年10月~2009年3月 15065枚
有料:2009年4月~2010年3月 1587枚
ご覧の通り、いかに「無料化の威力」が強大であるか物語っています。ということは、当たり前の話ですが、コンビニ交付件数を増やそうとすれば、住基カードの発行枚数を増やさなければなりません。しかし、「無料化」しない限り発行枚数は増えません。一方、海老名市の「無料化」は、国の補助金をもらっての実施ですが、座間市の場合は、住基カードの発行経費は、全額座間市の持ち出し。結局、コンビニ交付を増やそうとすれば、住基カードの無料化を継続するしかなく、その経費がかさんでいくというジレンマに陥ってしまうわけです。
山より大きなイノシシは出ません。つまり、コンビニ交付件数<住基カード発行件数とならなければなりません。現在の自動交付機による発行件数<磁気カード+住基カード保有者は、約1対2。座間市が「目標」としているコンビニ交付率20%では、コンビニ発行件数は23000件となります。ということは最低46000枚の住基カードが普及しなければならないことになります。そのための発行経費は、(既発行分を除くと)7318万5千円。
当局の見通しでは、無料化は2011年度中ということですから、その後は普及枚数はガタ落ちになることが予想されます。そうすると結局1枚あたり経費は高いまま。いずれにしてもうまくいきそうにありません。