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2008年7月30日 (水)

水面下の交渉

昨日私は市役所前の「キャンプ座間への米陸軍第一軍団司令部等の移転反対」と大書された懸垂幕の前で、私と同じ会派の竹市議員、さらに市民の有志で、「司令部移転反対!旗をおろすな!キャンペーン」をスタートしました。市民不在の「決定」に抗議し、全市民的な議論を呼びかけるためです。

さて、今日から神奈川新聞で、「キャンプ座間・米軍再編 抵抗転じて対話へ」という連載が始まりました。大変興味深い記事なので全文を引用させていただきます。

見出し:「わずか2時間で幕 昨年末から『着地点』模索 水面下の交渉」

 議論は白熱した。28日午後7時から始まった「基地強化に反対する座間市連絡協議会(市連協、会長・星野勝司市長)の臨時総会。メンバーの市議や自治会役員は国の示した基地恒久化解消策をめぐり、意見をぶつけ合っていた。
 国は米軍再編で新司令部が発足した在日米陸軍キャンプ座間(座間、相模原市)の恒久化解消を話し合う、国と市側による協議機関の新設を提案。さらに市連協の発展的解消や再編計画に「反対」と明記した垂れ幕の撤去も要望していた。

■針路の変更
 賛否入り乱れた総会は開始から約2時間。
 「市連協、垂れ幕。この関連で何かないですか」。水を向ける星野市長の言葉に呼応するように出席者の一人が口を開いた。「垂れ幕は下げていい。(国と)手を打つ前提で市連協の改組を提案する」
 ざわめく会場。続けざまに別の出席者が文面を淡々と読み上げ市連協の解散、垂れ幕の取り下げなどの採決を提案した。決着に向け議論のスピードが一気に増した。
 「なんで文面があるんだ」「茶番じゃないか」会場に怒号が飛び交う中、採決に突入。議案は賛成多数で可決した。
 この瞬間、星野市長が「交渉権を勝ち得た」と評した国の提案は了承。再編計画に「反対」する垂れ幕、横断幕を下ろし反対運動の象徴、市連協の消滅も決まった。再編計画容認への針路変更を意味した。

■”シナリオ”
 「あんな反対と言っていた市長が、どうしちゃったの」。議事終了後もしばらく動揺と熱気が入り交じった総会の会場で、傍聴した市民はうなだれた。
 だが、水面下で着実に市と国との協議は進んでいた。ある関係者によると、昨年末にはすでに協議機関の新設案が浮上。併せて「キャンプ座間への米陸軍新司令部移転『反対』をうたった横断幕を下ろす」ことも盛り込んだ”シナリオ”も用意されていたという。
 「ミサイルを打ち込まれても阻止する」-再編計画が浮上した当初、こう言い放った星野市長が旗手を務めた市連協の解散決定から一夜明けた29日。
 市庁舎前の時計台に掲げられた「新司令部移転反対」をうたう垂れ幕の様子をうかがいに来たある市議は、怒りを隠さなかった。「広く市民に意見も聞かず、4年間の活動をわずか2時間の議論で終わらせていいのか」。この日、垂れ幕は撤去されなかった。

 キャンプ座間への米陸軍新司令部移転に反対し続けてきた座間市が事実上、再編計画の容認に転じた。4年近くに及ぶ反対運動が”終結”した背景を探る。

2008年7月30日付け神奈川新聞2面

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2008年7月29日 (火)

反対!の旗を降ろすな!

悪い予想は、的中してしまいました。昨日開かれた「キャンプ座間米陸軍第一軍団司令部移転に伴う基地強化に反対する座間市連絡協議会」(以下「市連協」)の臨時総会で、座間市は米日新司令部の移転について、「事実上容認」をする採決を強行、「賛成多数」で決めてしまいました。

この前のブログで、「ひょっとすると、これまで反対を堅持し、基地恒久化解消策を求めてきた座間市にとって、『転換点』になるかもしれません。悪い方へ「転換」させないためにも、多くの方々の注目が必要です。」と書きましたが、3年半にわたる官・民一体となった反対運動にわずか2時間の「議論」で終止符を打ってしまいました。平日の夜、しかも2日前の告知にもかかわらず、総会には30人以上の市民が傍聴に駆けつけましたが、多くの市民には何も知らせず、意見を聴くこともなく、まさに反対運動の「旗」は降ろされたわけです。

昨日の動きを報告すると、こうです。

午後2時:斉藤敏夫防衛省南関東防衛局長が来庁、「貴会が求めるキャンプ座間恒久化解消への方策について(回答)「20080728.pdf」をダウンロード  」を提示、星野勝司座間市長、市議会副議長、自治会連絡協議会会長が対応。

午後4時:市連協役員会。市長が「回答」を報告。「沖縄以外では初めて国との常設の協議機関が設置されるのは画期的」とする一方、「私の方から斉藤局長に『市役所等に掲示している”米陸軍第一軍団司令部等の移転反対”の懸垂幕などを引き続き掲示したり、市連協の活動を継続した場合はどうか』と聞くと、斉藤局長は『それでは交渉しかねる』と言っていた」と説明。それへの対応を役員から聞かれると市長は「それは、みなさんのご意見を聴いて決めたい」と。

午後7時:市連協臨時総会。役員会と同様の報告を市長が行う。私の質疑・意見は以下のとおり。

おきなが:「常設の協議機関を設けること自身は、良いことだ。しかし、懸垂幕を降ろせ、市連協の活動はやめろという条件はのめない。条件だと言うが、なぜ公文書(回答文書)に明記されていないのか?正式な公文書に明記させるべき。判断はそれからだ」

市長:「公文書に明記されていなくとも、まがりなりにも、斉藤局長との正式な会談の場で出された話。その上で判断するのはこちら側だ」

おきなが:「常設の協議機関の協議事項には、今回の米軍再編による司令部移転についても含まれているのか?」

市長:「それは含まれない。座間市の権限を越えることだ」

おきなが:「確認書の締結について、座間市側は当然座間市長だが、防衛省側は、南関東防衛局長と本省の地方協力局長とのことだが、なぜ防衛行政の責任者である防衛大臣ではないのか?」

市長:「1971年の覚書では、現在の南関東防衛局長にあたる横浜防衛施設局長だけだった。今回は、大臣に次ぐ本省の局長も含まれている。前進だ」

その後、賛否両論が出る中(とは言っても誰も協議機関の設置には反対しておらず、「旗をおろせ」「市連協を解散しろ」という”条件”に対する否定的な意見や「もっと市民の意見を聴いてから決めるべき」という意見)、曽根議員から採決動議が読み上げられ、採決が強行され、

① 国との確認書の締結について
② 市連協の解散について
③ 横断幕・懸垂幕の掲示について
④ 今回の総会でこのことを決定せずに、広く市民に意見を聞くことについて

① ~③が賛成多数、④が賛成少数という具合です。

市長は、「常設の協議機関を設置させ、いわば自治体が国に対する交渉権を確保した」と胸を張っていますが、その代償は、座間市が官民一体となって続けていた「司令部移転反対運動」の幕引きです。防衛省にとっていれば、全国唯一となっていた米軍再編を受け入れない姿勢を堅持していた座間市を陥落させたということでしょう。しかも、「部分返還」などの具体的な基地恒久化解消策は全くなしに。さらに、「旗を降ろさないと、市連協を解散しないと、交渉はしない」という相変わらずの恫喝政治で。

今日の神奈川新聞1面「恒久化解消策 実効性は不透明」という見出しで、「水面下の綱引きの末、ひねり出されたのが『協議機関の新設』だ」と書かれていますが、「水面下の綱引き」が全く明らかにされず、明らかになった段階では、何を恐れてか、一気に反対運動を「終結」させてしまうやり方は、まさに旧来の政治の手法。「シナリオ:星野市長、防衛省役人。主演:星野市長。脇役:市連協メンバー。」という自作・自演の下手な芝居を観ているようです。不幸なことは、多くの市民はこの「田舎芝居」の上演さえ、知らされていなかったということです。(総会、役員会での賛成意見や緊急のはずの動議提出でなぜか原稿が準備されていましたが、「セリフぐらい覚えてから舞台に上がれよ」と言いたくなります)

いずれにせよ、何も知らされずに、意見を表明する機会も与えられなかった多くの市民がどう判断するのかが、問われます。

071120_154702 防衛省が、めのかたきとした市役所前の懸垂幕

座間市が「自主的に降ろす」ことに。

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2008年7月27日 (日)

明日(7/28)南関東防衛局からの回答?!

昨日、突然速達で、「キャンプ座間米陸軍第一軍団司令部等移転に伴う基地強化に反対する座間市連絡協議会」の臨時総会が7月28日(月)に開催されるという通知(2008726.pdfをダウンロード )が送られてきました。

ご覧になればおわかりのように、7月28日南関東防衛局が座間市を訪れ、「基地恒久化解消への方策について、その認識と姿勢の考え方を・・・・・提案したい」とのこと。「その認識と姿勢の考え方」(日本語としてもちょっと変ですが)ということのようですが、これって、座間市が求めている恒久化解消策なんでしょうか?まあ、じっくりと拝見したいと思いますが。

気になるのは、あわただしい臨時総会などの設定。28日の午後に提示されるそうですが、その日の午後4時には役員会、午後7時には臨時総会が設定されています。通常、こうした回答があった場合、役員会で報告・協議が行われ、臨時総会に議案として提起されるというのが、オーソドックスなやり方で、「石橋をたたいても渡らない」行政のやり方なのですが、事前にその内容が知らされていないにもかかわらず、その日のうちに総会まで設定されているわけです。一体何をそんなに急いでいるのでしょう。

ひょっとすると、これまで反対を堅持し、基地恒久化解消策を求めてきた座間市にとって、「転換点」になるかもしれません。悪い方へ「転換」させないためにも、多くの方々の注目が必要です。平日ではありますが、役員会、総会、共に傍聴はできるはずですから、多くの市民のみなさんの傍聴を呼びかけます。

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2008年7月25日 (金)

地域の高齢化が進む中で

毎日、毎日暑い日が続けます。地域まわりを続ける毎日ですが、腕と顔は黒光り。裸になるとコントラストが鮮やかです。

さて、座間市全体では高齢化率は、たしか15%ぐらいだったと思いますが(間違っていたらごめんなさい)、市内のある地域をまわっていると、その地域全体が高齢化しているところがあります。高度成長期に開発された分譲地などです。こうしたところは、入居時の年齢層もだいたい同じようなものですから、年月を共に高齢化は進んでいきます。

訪ねていくと、4年前は確かに住んでおられたのに、亡くなられたり、施設に入所にして空家になっているとか、そんなお宅がけっこうありました。そうした中で、今日は同じような問題意識をもたれている男性がお二人いらっしゃいました。

定年前は、「会社人間」で、地域のことはほとんど関わっていなかったけど、退職後、何か地域の役にたちたい、あるいは急速に高齢化する街で、「助け合い」の関係をつくりたいと思い、そして実践されている方です。お話を聞いて、大変勉強になりましたし、こういう方々がいるということにちょっとした感動もありました。

「地域福祉」なんて、大上段に構えなくても、当たり前のように実践されている方々がいるというのは、大変心強いものです。問題はこうした方々の実践を行政が有効に「支援」できるかどうか、ということですが、お二人の話を聞いてみても、課題はそこにありそうです。

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2008年7月15日 (火)

防衛省要請行動

今日は、座間市議会基地対策特別委員会の対防衛省要請行動。午前中は、横浜の南関東防衛局、午後には市ヶ谷の本省に行ってきました。

この要請行動は、毎年この時期に行う恒例行事ですが、今年の私の質問はだいたい以下のとおりです。

おきなが:今年2月に南関東防衛局長が座間市へ訪れた際に、キャンプ座間の基地恒久化解消策について、「近々に示したい」と言い、5月にも同様の発言をしているが、一体いつになるのか?

防衛省:国として実現可能なギリギリの方策、これ以上ないというぐらいの策を示したい。もう少し待ってほしい。

おきなが:座間市の市是は、「基地の整理・縮小・全面返還」、基地恒久化解消策というならば、当然基地の全面返還にむけたプロセスを示すということなんでしょうね。

防衛省:そういったプロセスも含めて、具体的方策を示したい。

おきなが:キャンプ座間に設置された第一軍団前方司令部について、今年9月までに「90人体制」になると言われているが、いつ行われるのか?

防衛省:変更されたとは聞いていない。いつどのように進められるかは、「今年9月まで」としか、聞いていないので承知していない。

おきなが:米軍再編で合意されたとする司令部300人体制について、前第一軍団前方司令部司令官は、我々に「300人体制=第一軍団司令部本体の移転」と明言したが、その後防衛省側は、否定をした。では、前方司令部と米国本国の第一軍団司令部とどう違うのか、組織、編成、人員等の面で説明を求める。

防衛省:詳しいことは承知していない。米本国の第一軍団司令部の詳細については、外務省の所管である。

と言った具合で、肝心なことになると「所管の違い」で逃げるという相変わらずの「官僚答弁」。でも、恒久化解消策について、「基地の整理・縮小・全面返還にむけたプロセスも含めて」と言ったわけですから、忘れずに、出されてくる方策を吟味することにしましょう。

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2008年7月14日 (月)

座間市議選に向けて

約1ヶ月ぶりの書き込みとなりました。6月議会終了後、9月に行われる座間市議会議員選挙に向けた準備に追われ、7月に入ってからはポスター貼り出しで、地域をまわる毎日。梅雨明け宣言はまだのようですが、夏本番のような炎天下の中で、まさに汗をかいています。

一緒に会派を組んでいる竹市信司議員も、ポスターの貼り出しを始めました。共に力をあわせてがんばっていきたいと思っています。

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