国策に振り回される地方
久しぶりの書き込みです。
1月17日公示日前々日から2月5日投票日まで、長崎県知事選-こくぼのりこさんの応援に行っていました。投票日の昼過ぎ飛行機で戻ってきて、開票結果を見たのですが残念ながらこくぼさんは、当選を果たすことができませんでした。(長崎県知事選結果) ほんとうに残念です。
17日間の選挙戦、ずっと選挙カーに乗って長崎県内を廻りましたが、私が実感したのは首都圏と地方との格差と「国策」と称される大規模公共工事に振り回される地方の実態です。その象徴が新幹線。フル規格ではない「スーパー特急」でわずか20分程度の短縮しかならない新幹線のために長崎県は、310億円。さらに新幹線に消極的な佐賀県の負担分185億円も肩代わりしようと。
こくぼさんのメインの主張は、「新幹線より県民にお金をまわす」。新幹線のための負担金を原資として、県内の中小企業・漁業・農業・商業などに低金利・無担保・無保証の融資制度と県営通貨(地域通貨)を発行、借金や国庫補助に依存しない域内循環型経済システムを構築しようというもの。
長崎県の県民所得は、47都道府県中44位。高校生の県内企業への就職率は47位=全国最下位。いくら新幹線を引いても、諫早干拓などの大規模公共事業を行っても、お金は中央のゼネコンに吸い上げられ、若者は県外へ出て行かざるを得ず、残るのは莫大な借金だけ。「先進国」の「開発援助」が、「途上国」に天文学的な借金と貧困をもたらしている構造と同じです。
今回長崎県内をまわって、初めて選挙カーがフェリーで移動するという経験をしましたが、一番印象に残ったのが対馬。長崎県でありながらフェリーの出航は、博多港(福岡)、韓国まで約40km、釜山の夜景が見えるまさに「国境の島」です。風景が全く本土とは違います。断崖絶壁の山々と入り江に小さな漁港と部落が点在。島内50以上の部落を1日半で駆け抜けました(地元のドライバーさんが運転した選挙カーは、急カーブの山道を時速100km近くで疾走、ジェットコースター状態でした)が、どの部落からもわざわざ人が出てきます。聞くと沿岸漁業を直撃しているのは、原油高による燃料費の高騰と大手水産会社の巻き網による魚の乱獲。(その大手水産会社の一つが現職知事のファミリー企業という笑うに笑えない話ですが) また対馬市役所の正面には、大手ゼネコンの支店が並んでいますが、島の生活道路は、どこも狭く整備がされていません。
今回の選挙結果は、現職39万8692票、こくぼさんが18万8154票、共産党候補が3万1538票という結果でしたが、この対馬は現職約1万に対し、こくぼさんが約9000でほぼタイ。離島のみなさんの思いと意思が垣間見える結果でした。
長崎では初めての、手弁当のボランティア選挙で挑んだこくぼさん、そしてボランティアのみなさん、ほんとうにお疲れさまでした。当選を果たすことはできませんでしたが、みなさんの主張、(某新聞社のキャッチコピーではありませんが)「言葉の力を信じたい」と思います。
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